京都府向日市 O様邸

example04高気密高断熱事例

断熱ラインを座敷と玄関の北側に設定
外壁の内側、屋根下及び床下に断熱材を敷設し、高断熱サッシに入れ替え
断熱性能を付加台所と浴室・洗面、食堂の動線を改善するために配置替え

住居データ

構造・規模木造農家住宅2階建て
改修延床面積207.9㎡(65.3坪)
築年数70年
居住者夫婦

リノベデータ

工事範囲座敷を除く住宅全体
全体工期3.5か月
リノベ総額3,500万円

元々は田の字型の居室に玄関から奥まで土間が繋がる構成で、奥の土間には竃が設置されていたとのことでした。以前の改修時に寒さを防ぐため、奥の竃部分のスペースに床及び天井を設置し、ダイニングキッチンとして改装されていました。

今回の改修では以前のダイニングキッチンに改装した部屋が寒いということで、玄関及び座敷 の6帖・8帖以外の断熱の改善と水廻り関係の動線を改善することです。また、玄関の広さを確保し、2階の使用されていないスペースも予備室として整備することでした。(座敷の6帖・8帖 は床断熱のみ施工しております)
建物調査をした際に、天井裏に伝統的な力強い丸太組の架構があることがわかっていました。この家のシンボルである架構を甦らせ、温かい部屋を実現するために高断熱仕様を採用し、改修に至りました。

竣工時、親戚の方々と一緒に改修した空間での食事会にお招きいただきました。その時、お施主様が 「先祖さんにも見てもらわんと」と言って座敷にある仏壇の扉を開けてご報告されていたのが印象的でした。
また、改修された大きな空間の部屋にも拘らず、暖かい部屋になったと喜んでいただいております。