高気密高断熱の用語辞典

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高断熱高気密住宅

「高断熱高気密住宅」とは、基礎・床・壁・天井などに断熱材と気密材を使って、 高い断熱性・気密性を実現した高性能な省エネ住宅のことです。

  • 「断熱」とは、室外の暑さ・寒さを遮断することです。
  • 「気密」とは、家の隙間を無くすことです。

エアコンなど設備機器の省エネ技術がどんなに進歩しても、 住まいに断熱・気密などの対策が施されていなければ、 私たちの暮らしからエネルギーの無駄はなくなりません。

3.11を経験し、エネルギー問題が深刻化している現代において、 高断熱高気密による省エネ住宅は、住まいの基本性能としてこれからの住宅には欠かせないものです。

新住協のQ1住宅

平成11年に住宅の断熱性能として次世代省エネ基準が制定されました。しかし、この断熱基準の仕様で『冬の寒さに我慢しなくても良い省エネ住宅』を実現できるのは北海道だけなのです。本州の全ての地域で次世代省エネ基準仕様の高断熱住宅を造ると、家全体の暖房費は今までの住宅の1 .5 ~2倍もかかってしまうのです。
新住協が提案する『Q1.0住宅』というのは、熱損失や断熱性能、断熱仕様の見直しによって、年間を通して、家全体の冷暖房エネルギーをこれまでの半分以下で済む高断熱住宅なのです。次世代省エネ基準の高断熱住宅と比べると冷暖房エネルギーは1/3~1/4という燃費の良い住宅になります。
日本の住宅は、戦後70年の間、20~30年くらいで建て替えるという前提で作られてきました。住宅工法の進化と適正な高断熱仕様を採用することで、木材が腐らない仕組みができ、構造に関しては百年以上保つことが可能となりました。また、高断熱化したことで、居住空間として、高い快適性を持ちつつ、省エネ性も持ち合わせているのです。
また、長い目で見た場合、これらの性能は住宅本体の評価価格にも反映されることになり、『Q1.0住宅』を建てることは資産価値の保全にも繋がるのです。

C値(相当隙間面積)

家全体のスキマがどれくらいあるかと示す指標。家全体の隙間面積(cm2)を延床面積(m2)で割ったもので、単位はcm2/m2。隙間は熱が逃げる部位であり、断熱・気密性能において極めて重要。

気密測定

設計した気密性能どおりに施工した住宅の気密性能が確保されているかを測定すること。

第一種換気

給気・排気ともに機械換気設備で行う換気方式。
給気量、排気量をコントロールできるため、計画的な換気、安定的な換気量を確保しやすく空気質を一定に保ちやすい。ダクトなどを用いて各部屋に空気を運ぶ。

換気方式給 気排 気
第1種換気 オフィス・ビル機械式機械式
第2種換気 クリーンルーム機械式自然式
第3種換気 一般住宅 自然式自然式機械式